家族や大切な人、自分の幸せを見て感じ合える世界へ。
なんだかおかしいと思いませんか?
今の時代、スーパーに行けばお惣菜が並び、SNSを開けば、「5分でできるレシピ」「電子レンジひとつで完成」といった情報が溢れています。
忙しいから、時間がないから・・・
だから、外食が増えたり、お惣菜を買ってきたり。
忙しい毎日の中で「料理をする時間がない」と感じるのも自然なこと。
でも私は、そういうお料理が流行っている今の時代に「大事なものが置き去りになっている」と感じています。
料理って、ただお腹を満たすためのものではなくて、
心をほっとさせたり、家族とのつながりを深めてくれるものでもあるから。
このまま、食のインスタント化が進むと、 自分を大事にする感覚や、家族の小さな変化に気づけるお母さんが減ってしまうと感じています。
便利さも取り入れながら、「自分や家族を思う気持ち」を大切にできたら…
きっと毎日のごはん時間が、もっと心地よいものになると思うのです。
お料理を始めたきっかけ
兄弟3人の真ん中っ子として育ちました。
中学生の頃に両親が別居し、そして高校生の頃に離婚。
友達の家に行くと、手作りのおやつが出てきたり、「〇〇ちゃんの好きなごはん」とお母さんのごはんが食卓に沢山並んでいて、おいしそうなご飯にわくわくした気持ちと反面、羨ましい気持ちがありました。
両親は共働きでいつも忙しそうだったので、みんなで囲って楽しい食卓に憧れていました。
本当は、もっと私を見て欲しい。
すごいね、って言って欲しい。
寂しい。
だから、もしかしたら、忙しい母の料理を手伝えば、母はもっと私を見てくれるんじゃないかな?と、子どもながらに思っていました。
父は、子どもに関心のない人でした。そんな父がまいこが作ってくれるお弁当はおいしい!とほめてくれたり、
特に、弟は私の手料理をすごく喜んでくれました。
「お姉ちゃんのご飯は世界一おいしい」なんて言ってくれるので、弟に作るごはんはとても楽しい時間でした。
でも、私の心は、埋まらないひとつの穴が開いていました。
家族は褒めてくれる、おいしいと言ってくれる。
私を見て。という心は満たされたはずなのに
なんだかスッキリしない。
それでも、料理は私にとって、自分を見てもらえ、自分を分かってもらえるツール。
だから、自然と料理の道へ進み、病院で栄養士として働き始めました。
好きだった料理が憂鬱に変わる
結婚して、子どもが産まれ、仕事に復帰した頃、今まで楽しく作っていたお料理が憂鬱に感じるようになりました。
今日は何を作ろうと悩んで、レシピを検索しては買い物へ行って、料理をする。
それでも電子レンジを使った時短レシピやスピード重視のお料理が続くとなんでか虚しくなるんです。
・なんで私ばかり料理しないといけないのか
・なんで品数が少ないと罪悪感を感じてしまうのか
・自分で選んだ道でさえ、誰かのせいにして八つ当たりしたり
・お料理から派生して、現状に不満をたらたら言ったり
お料理は、家族に見てもらえたはずのものなのに。
それが、私の幸せだったのに。
なんだか、そのお料理が苦痛になってきたんです。
そんな自分が嫌で変わりたいと思っていたけれど、わからなくて・・・。
この苦痛な毎日の料理さえなんとかなれば、変われるんじゃないかとそんな気持ちでいました。
発酵との出会い
その時にたまたまSNSで知ったのが発酵調味料でした。
発酵調味料って、家族の心によって、その日の空気によって、作り手の気持ちによって、菌が反応し、味が変わるといいます。
面白い! これなら、苦痛なお料理から解放されるかもしれない! 藁にもすがる思いで、発酵の世界に飛び込んだのでした。
これがあれば忙しくても、丁寧な暮らしやお料理をちゃんとできるんじゃないかとすごくワクワクしました。
日々の生活に追われていると、お料理に楽しみを見いだせなくて、仕方なくやっているという状態だったんです。
でも、実際は、発酵調味料があったから変われたわけではありませんでした。
家族の心、作り手の気持ちによって味が変わるこの調味料のおかげで 私は、自分の心や、家族のことを「全然見ることが出来てなかった」という事実に気が付いたのです。
たとえば、 全然幸せを感じられていない=食材を見れていない=家族を見れていない。
だから、そういう時に限って、何か体調にトラブルが起こるんです。
食材を見ること、料理をすることは、実は家族を見ていると言えるんです。
というのも、こんなエピソードがありました。
下の子が産まれて4〜5ヶ月経った頃、乳児湿疹が全身に出てくるようになって病院に連れていったんです。
すると、先生から「お母さん、これは乳児湿疹ではなくて、アトピーの症状ですよ」と言われました。
食事は意識していたつもりだったので、とてもショックでした。
離乳食が始まるまでに食を見直したい‥と、アトピーの本や食の本を読み漁り、解決策を考える中で、自然な食と不自然な食があることを知りました。
今まで、仕事上、沢山の患者さんと話をしてきたにも関わらず、食材の質については何も知りませんでした。
息子を通して、『体は食べたものでできるている』ということを初めて実感しました。
ただ、調べれば調べるほど、これはだめ、あれは良くない、〜しなければならない、とがんじがらめになって、また苦しい日々…。
お料理の悩みさえクリアすれば…と思っていたけれど、違ったんです。
食材を見るためには、家族を見るためには、お母さんのしあわせ、お母さんの心が大切なんだと気づきました。
そこからはお料理に夢中になりました。
発酵料理をはじめ、マクロビ、オーガニック、グルテンフリー、美腸栄養学、和食料理など、さまざまなプロの方からお料理、食のことを学び実践する中で、自然とお料理の考え方、感覚が掴めるようになりました。
私を大切にすること、わたしらしく生きることは、家族も丸ごと幸せにするということ。
自然なもの、手作りだから体に良くて家族に良い、そうではなくて、自分の心と向き合うこと、そして家族を観ること、その時間を大切にできること。
それこそがお料理をすることで得られる幸せなんだと感じるようになりました。
・時間がないからお料理が楽しめない
・忙しいから家族団欒の楽しい食卓は作れない
・お金がないと無添加生活はできない
そう思っっていたけれど 、発酵生活を始めたからこそ 子育て、仕事をしながらでも、自分のことも家族のことも大事にできるお料理が作れるようになりました。
家族との関係性は変わっていくものだと思うけれど、お料理を通して、いつも心の声を聴いて見守っていきたいと思っています。
料理教室で伝えたいこと
家族の空気や家族の状態、お母さん(作り手)の心によって変わる発酵料理を通して、大切な人や自分の幸せを見て感じることを伝えていきたいと思っています。
お料理がしんどい、献立に悩んでいる、時間がない、そんなお悩みはありますか?
その言葉の奥に、本当にあなたがしたいこと、叶えたい未来、家族の在り方がきっとねむっているはず。
お料理が楽しみになると、ごはんってもっと美味しくなって、その先に家族の笑顔が見れるようになるんです。
ボケて突っ込みが飛びがってケラケラ笑う、その日常の大切な時間があるからこそ、なんだかいつもと様子が違うなと気付けたり、家族のことをちゃんと観れるようになるんです。
お料理をしている人がhappyだと、その幸せが循環して家族も幸せになる。
しあわせな家族が増えていくと世界が平和になっていくと信じています。
誰かを想って作るお料理が楽しい!自分のために作るごはんてって満たされる、そんな風に思えると、キッチンに立つことが楽しくなりますよ♩
自分を大切に、そして家族をもっと幸せにする、そんなお料理を一緒に作りましょう*

プロフィール
広島県福山市出身
2010年3月 武庫川女子大学 食物栄養学科卒業
2010年4月 保育園勤務 勤続1年
2011年5月 総合病院勤務 勤続7年
2019年2月 企業型保育園勤務
2022年3月 料理教室の講師業スタート
2023年1月 お弁当販売(不定期)スタート
所有資格
管理栄養士
離乳食アドバイザー、フードスペシャリスト、麹クリエイター、麹マスター、麹おやつクリエイター、山口飲食インストラクター、ロースイーツクリエイター、食品衛生責任者など。